Web Magazine

ローソファー「culum low sofa」の企画経緯と
コンセプト設計についてお話します。

BM 山本

こんにちは。ヤマモトです。

オリジナル家具シリーズ「Re:CENO product」から
新作ソファーをリリースします。

今回の新作ソファーは、新作でありながら、実は既に
発売しているプロダクトをベースにしています。

そのベースとなるのは「culumダイニングソファー
で、ダイニング用として発売したソファーを、新たに
ローソファーとして使える様に再設計したプロダクト
です。

本日のマガジンでは、この新作ソファーの企画経緯と
コンセプト設計について、丁寧に紐解いていきます。

一人暮らしから、書斎、子供部屋まで。
あったら嬉しい「ジャストサイズソファ」

main.jpg

今回ご紹介する新作ソファー「culum low sofa」は、
コンパクトなサイズです。

3つのサイズがあり、それぞれ

  • 1人掛け:幅 55cm × 奥行き 65cm × 高さ 58cm
  • 2人掛け:幅 130cm × 奥行き 65cm × 高さ 58cm
  • カウチ : 幅 140cm × 奥行き 65cm × 高さ 58cm

というサイズです。

使用イメージとしては

 ・ワンルームの一人暮らし
 ・大きなソファーが置けないコンパクトなリビング
 ・書斎や寝室、子供部屋など

という「小さな部屋」にフォーカスしています。

8畳程度のワンルームであれば、大きなソファーを置く
ことが難しい場合も多いですが、このソファーはお部
屋を圧迫することなく置くことができます。

culumlowsofa-11.jpg

また、広いリビングがあるお家でも、書斎や寝室、
子供部屋のように、小さなお部屋はあります。

例えば、書斎のデスクの横に置いておけば、ちょっと
した休憩の時には、気分転換のためのソファーがある
と、案外助かります。

culumlowsofa-12.jpg

奥行きもしっかりとありますので、仮眠をとったりす
る「デイベッド」としての使い方も良いでしょう。

culumlowsofa-49.jpg

子供部屋には、ちょっと置いておくことで、子供たち
にとっては遊び場になったり、勉強や宿題に疲れた時
にひと息つけたりと、良い場所になりそうです。

つまりは、小さいからこそ、広いお部屋以外の場所で
「あったらうれしい」ソファーをイメージして設計
しました。

生活が変わっても、使い続ける工夫を。
脚を変えれば「ダイニングソファー」に。

culumlowsofa-50.jpg

このソファーは、リセノのオリジナルのソファーの中
では、かなりのコンパクトサイズです。

リセノのソファーは「ゆったりとくつろげる」大きな
サイズが多いため、1人暮らしや、小さなお家でも使
えるような、コンパクトなソファーを作ってほしいと
いうお声は、以前より多くいただいていました。

ただ、これまではコンパクトなソファーには、積極的
に開発に取り組んできませんでした。

その理由は、ワンルームで使う人が多いコンパクトな
ソファーは、ライフステージが変わり、引っ越しをし
てお部屋が大きくなると、捨てられてしまいがちだか
らです。

culumlowsofa-57.jpgリセノの代名詞ともいえる居心地の良いソファーたち

リセノのソファーは、品質を重視しており、長く愛用
いただけるものを、丁寧に作っています。

ですから、10年単位での利用を想定して、モノづくり
をしています。

ですが、コンパクトなソファーは、せっかく長く使え
る高品質なソファーであったとしても、サイズの問題
で、どうしても買い替えられて、捨てられてしまうの
です。

culumlowsofa-32.jpg

また、そのように数年で「捨てる前提」で購入する方
が多いためか、安価で、品質の低い製品が、多く流通
しています。

「とりあえず、今使えるものを。」で選ぶ人が、
とても多いのです。

ただ、ゴミになる前提で購入するのはもったいない話
ですし、別の視点から言うと「初めての一人暮らし」
のような思い出の深い時期を共に過ごすソファーを、
その場しのぎで過ごすのも、素敵な話ではありません。

つまり、お金の面からも、サステナビリティの面から
も、情緒的な面からも「捨てる前提のモノづくり」は
したくなかったので、これまでリセノでは企画してこ
なかったのです。

20220818-008.jpg

ただ、今回、その「数年でゴミになる問題」を回避で
きるアイディアが浮かびました。

それは、

「コンパクトなサイズは、リビングに置くには小さい
 かもしれないけれど、ダイニングソファーとしては
 むしろジャストサイズになる。」

ということに気付いたのです。

20220818-036.jpg

ダイニングソファーは、ダイニングとリビングの機能
性を、あわせ持った家具です。

日本のLDKは狭いですから、ダイニングとリビングを
一緒にしてしまう事で、広く使おうという発想です。

近年は、ダイニングでまったりとお酒を飲みながら、
会話やテレビを楽しんだりする人が増えています。

そして、ダイニングソファーは、チェアーとソファー
の中間的な存在ですから、通常のソファーよりもコン
パクトなサイズ感です。

そのコンパクトさは「ワンルームで選ばれるサイズ感」
と、非常に近いということに気づきました。

culumlowsofa-13.jpg上:ローソファー用脚/下:ダイニングソファー用脚

ダイニングソファーと、1人暮らしで使うソファーは、
同じサイズのソファーですから「脚を付け替えること
で、使い方を変えられる」ように設計したのです。

脚を付け替えることで、

culumlowsofa-58.jpg

ワンルームなどの小さなお部屋で使う時には、コンパ
クトなサイズが嬉しい「ローソファー」として。

20220818-002.jpg

ライフステージが変わり、ダイニングで使う時には、
「ダイニングソファー」として。

この様に「役目の変化」を視野に入れることによって、
捨てることを前提とせず、長く生活に寄り添う様な
ソファーに昇華させることにしたのです。

ずっと「使い続けたい」と「使い続けられる」。
特徴と品質のこだわりをご紹介します。

culumlowsofa-41.jpg

さて、そんな風にライフステージの変化に合わせて、
脚を付け替えることで、ソファーとしてもダイニング
ソファーとしても活躍できる「culum low sofa」。

ここからは、プロダクトの特徴と、品質面のこだわり
をお伝えしていこうと思います。

脚を後ろに傾けて、自然とリラックスできる体勢に。
座面高「34cm」で、立ち上がりも楽々。

culumlowsofa-17.jpg

ソファー用の脚は、前面を長く、後ろ面を短くするこ
とで、全体を後ろに傾斜させています。

この傾斜によって、自然と身体が後ろに倒れるので、
ローソファーとして使う時には、よりリラックスでき
る体勢になります。

culumlowsofa-59.jpg

また「ハの字」型に足を斜めにカットすることで、
よりリラックスするために、強い体重によって荷重が
かかっても、全体が安定する様に設計しています。

culumlowsofa-18.jpg座面高は低く、奥行きもとてもコンパクト

座面高は「34cm」と、通常のソファーに比べて、少し
低めに作っています。

この低さによって、全体高が下がり、さらにお部屋に
圧迫感を感じづらくなります。

それにより、ワンルームなどのコンパクトなお部屋で
あっても、お部屋を広く感じることが出来ます。

また社内で実際に座ってもらったアンケートでは、
身長が低めの人に、足付きの良さも好評でした。

culumlowsofa-19.jpg

また、座面高が低いことで、立ち上がりやすいという
特徴もあります。

小さなお子様であったり、ご年配の方にとっては、ソ
ファーから起き上がるのが、意外としんどいというお
声は、お客様からよくお伺いします。

座面を低くした副次的効果として、立ち上がりやすい
ソファーとなり、だからこそ気軽に腰掛けやすいとい
う特徴も得たのです。

新たに「シートクッション」を開発。
お尻に柔らかみを与え、さらに洗いやすく。

culumlowsofa-04.jpg

ソファーに自然な傾斜をつけたのに関連して、膝裏の
アタリや、お尻のアタリが柔らかになる様に、新たに
「シートクッション」を作りました。

このシートクッションを敷くことで、ダイニングの様
に「チェアの様なしっかりとした座り心地」から、
「くつろぐための柔らかな座り心地」に変化します。

culumlowsofa-30.jpg

また、シートクッションは「汚れ防止」の役割も果た
してくれます。

culumlowsofa-20.jpg

ソファーでくつろぐ時や、ダイニングソファーとして
使う時にも、子供は特に、食べ物や飲み物をこぼしが
ちですね。

お子様のいらっしゃるご家庭や、みんなが集うお家で
は、布製のソファーはどうしても気をつかいます。

でも、このソファーは、心配ありません。

culumlowsofa-27.jpg

汚れてしまった時には、本体のカバーを丸ごと外す必
要はなく、シートクッションのカバーだけを取り外し
て、洗えます。

シートクッションは、カバーの着脱がしやすいように
とてもシンプルな仕様にしていますので、気軽に洗い
やすく、いつでも清潔にお使いいただけます。

ちなみにシートクッションは、ソファーダイニングと
して購入する際は「オプション購入」となりますが、
ローソファーとしては、座り心地を良くするために
「標準装備」としています。

お昼寝したくなる「デイベッド」としても。
2台つなげてサイズアップもできます。

culumlowsofa-21.jpg

このソファーは、コンパクトでありながら、奥行きが
あるので、意外とひろびろとリラックスもできます。

デイベッドのように横になることで、お昼寝なんか
にも最適です。

culumlowsofa-22.jpg

また、2台をつなげて使うこともできますので、そう
すると、男性でも足を延ばして寝転ぶことができます。

専用クランプを追加すれば、2台が完全につながります
ので、必要に応じてご購入いただければと思います。

硬さと耐久性をもつ「モールドウレタン」だから
へたりが少なく、長く愛用いただけます。

20220818-037.jpg

さて、ライフステージの変化に合わせて、1人暮らしか
ら家族暮らしまで、長く形態を変えながら使い続ける
ことができる、このソファー。

物理的な意味でも長く使い続けられる様に、内部構造
に、非常にこだわっています。

今回のソファーには「モールドウレタン」と呼ばれる
特殊な製法で作られるウレタンを使用しています。

スラブウレタン(通常よく使われるウレタン)

20220704-065.jpg

通常、ソファーに使うウレタンは「スラブウレタン」
というものです。

イラストのとおり、発泡させた大きなウレタンの塊を
カットして、ソファーに合わせた形を作ります。

大きな塊から切り出すため、いわゆる「パンの耳」の
部分は、カットして使用しません。

ウレタンには気泡があるので、その気泡が座るたびに
潰れたり戻ったりしていき、次第に戻る力がなくなり
へたっていきます。

モールドウレタン(今回採用のウレタン)

20220704-066.jpg

それに対して「モールドウレタン」は、専用の形の
金型(かながた)を作り、そのソファー専用の形状に
ウレタンを発泡させます。

つまり「モールドウレタン」は、スラブウレタンで
は使わなかった、外面の「パンの耳」部分を残した
状態で、ソファーの部品として使います。

「パンの耳」部分は、高密度のウレタン壁になり、
内部の気泡をつぶれづらくします。

この効果により、通常の「スラブウレタン」と比べて
耐久性が高く、長くへたりの出づらいソファーを
作ることができるのです。

ウレタンの比重

20220704-067.jpg

また、モールドウレタンをさらに強くするために、
「比重」というものが重要です。

ウレタンの「比重」とは、同じ大きさをつくるために
どのくらいの溶剤を使用しているかに関係します。

少ない溶剤を使って、比重の低いウレタンを作ると、
柔らかくしあがるものの「ヘタリ」が早くなります。

安いソファーが、すぐにダメになってしまうのは、
ウレタンの質が低いからも大きく影響しています。

その点、今回のモールドウレタンは、55kg/㎥という
非常に比重を上げた仕様にしています。

なので「モールドウレタン×高比重」という非常に
へたりのでにくいウレタンに仕上がっているのです。

20220818-035.jpg

また、前述からの通り、専用の金型をイチから製作し
モールドウレタンをこのソファー専用に作っています。

良いソファーを作るには、柔らかなフェザーソファー
にしても、今回のように硬いソファーにしても、やは
り良い素材を使うと、お金がかかります。

ただ、最初の費用は高くても、長く使っていただく
ことを考えると、1日あたりの費用は逆に安くなるの
だと思います。

ソファーは座っている時間も長いため、ウレタンのへ
たりは、使っていくうちに大きな問題になります。

安価なものを購入してしまうと、数カ月~1、2年程度
でダメになってしまうこともありますので、注意が必
要ですが、モールドウレタンはへたりに強いので、
そのあたりの心配も不要です。

20220902.jpg

また、モールドウレタンの耐久性を実証するために
専門機関「BOKEN」での耐久試験も実施しました。

この試験は「体重95kgの人が10万回座る」ことを想定
したもので、ご家庭での平均1日20回座ると想定して
14年間の使用の後に、どの程度のウレタンのへたりが
発生するかの試験です。

試験の結果、座面は65mmの厚みのうち、わずか5mm
しかたわみが発生せず、14年使った後にも7%しかへた
らないことが実証されました。

背もたれは、フェザーを入れているため、空気を入れ
ることによる復元が可能で、たわみは無しという結果
でした。

今回は、試験できる最長の14年の試験をしましたので、
確かな耐久性を確認できました。

使うほどに味わいが深まる「オーク材」
強度もあり、長くご愛用いただけます。

culumlowsofa-64.jpg

また、このソファーの美しさのポイントのひとつは、
「オーク」の無垢材の美しさです。

オーク材は、木目が緻密で美しく、そのしっとりとし
た手触りは、長く使っていくほどに、深く深く、味わ
いを増していきます。

長く使うほどに、愛着が増していくことでしょう。

20220818-008.jpg

ダイニングソファーとして使う際には、シリーズの
ダイニングテーブル culum」も同じオーク材ですか
ら、デザイン的な統一感を感じることができます。

オーク材の家具は丈夫で壊れにくく、長く使えるので
ぜひお子様、またお孫様へと長く引き継ぎながら、
お使いいただければと思います。

フルカバーリングで、ご家庭で洗濯も。
いつまでも清潔に使えます。

culumlowsofa-23.jpg

シートクッションだけでなく、本体カバーも長く清潔
に使い続けられる様に、まるまる取り外して洗うこと
ができます。

洗濯については、部分洗いならばご自宅でも可能です
ので、ちょっとした汚れの場合は、お風呂場などで
軽くつまみ洗いしていただくのが良いです。

季節ごとにさっぱりきれいにしたい場合は、まるごと
ドライクリーニングで洗うことも可能です。

洗濯方法については、詳しくは、こちらのマガジンを
ご覧ください。

Re:CENO productのカバーは洗える? 生地に合ったお手入れ方法をご紹介します。

20220704-010.jpg

もちろん、クッションもフルカバーリング仕様なので
取り外して洗うことができます。

20220816-045.jpg

また、カバーやクッションだけを別途購入いただく事
もできますので、ひどい汚れや、擦れてきたりした時
には、部分的に新調していただけばと思います。

20220818-030.jpg

ちなみに、洗濯の手間もできるだけ省きたいという方
には「テキスタイルプロテクター」を一緒にご購入い
ただいて、使用前にお使いいただければ、水分や汚れ
からガードしてくれますので、おすすめです。

ユニタス テキスタイルプロテクターW 500ml

季節や、トレンド、好みの変化に合わせて。
カバーを変えて、見た目や心地も変えられます。

culumlowsofa-60.jpg

また「清潔に」という観点だけでなく、見た目を常に
新しくアップデートできるのも、特徴です。

例えば、春夏には「リネンカバー」で使っておいて、
秋冬には「コーデュロイ」という使い方もできます。

インテリアも洋服の様に「春夏気分」「秋冬気分」
といった感じで、季節に応じて楽しむのは、とても
素敵な発想かなと思っています。

また、長くご利用いただくことをイメージしています
ので、年齢とともに好みが変わったり、触り心地を変
えたいというときにも、捨てずにカバーを変えること
で、まったく違う印象のソファーになります。

コンパクトサイズで、お部屋に合わせて。
サイズは「3タイプ」からお選びいただけます。

次に、ラインアップをご紹介します。
サイズ展開は、3タイプになります。

1人掛けソファー

culumlowsofa-39.jpg

「幅55cm×奥行き65cm」で、1人用のソファーとして
コンパクトなサイズ感です。

150cm台くらいの小柄な方であれば、クッションを
置いたまま座ることで、脚がしっかりと床に着く仕様
ですので、

「通常のソファでは、脚が着かずに落ち着かない」

という方には、落ち着く座り心地になると思います。

culumlowsofa-61.jpg

逆に170cm~くらいの方は、背もたれのクッションを
外してもらうことで、奥行きが出て座りやすさが出る
ように設計しています。

男性があぐらを掻いても、脚がすべて収まるくらいの
サイズ感ですので、ゆったりと過ごしていただけます。

2人掛けソファー

culumlowsofa-38.jpg

2人掛けソファーは「幅130cm×奥行き65cm」です。

コンパクトながら、ソファーとして十分な機能を持つ
ジャストサイズソファーです。

culumlowsofa-65.jpg

ワンルームでの一人暮らしから、書斎でのちょっとし
た休憩場所としての使い方まで、ちょうど良いサイズ
感で活躍してくれます。

20220816-042.jpg

脚を変えて、ダイニングソファーとして使う時には、
ファミレスのソファー席の様な、ゆったりとした座り
心地を実現できます。

カウチソファー

culumlowsofa-16.jpg

カウチソファーは、片側に肘がついたタイプです。

片側にもたれかかることができるので、1脚であって
も、脚を伸ばすような体制でくつろぐことができます。

「左肘タイプ/右肘タイプ」の2種類を作りましたので
お部屋の向きなどに合わせて、お選びいただけます。

20220818-028.jpg

また、ダイニグソファーとして使うときには、2人掛け
と合わせて、テーブルを囲む様に「L字型」に設置する
のが、最もおすすめの使い方です。

食後も、ゆっくりとくつろぎの時間を過ごせる場所に
なるでしょう。

カラーは「ファブリック3種×ウッド」の
「3タイプ」からお選びいただけます。

サイズの3タイプと合わせて、カラー展開は

「リネン生地 × ナチュラルフレーム」
「コーデュロイ(キャメル) 生地 × ブラウンフレーム」
「コーデュロイ(カーキ) 生地 × ブラウンフレーム」

の3タイプをご用意しました。

リネン生地 × ナチュラルフレーム

culumlowsofa-07.jpg

フルカバーリングの生地は、リセノプロダクトでおな
じみの「リネン(麻)100%のファブリック」です。

原料から紡績まですべて北フランス:フランドル地方
にて行われた上質なリネン生地を採用しました。

厳しく選別された良質な麻を丁寧に紡いだ生地は、
強度があり、とてもしなやか。

agura10.jpg

太番手のざっくりしたリネンらしい生地でありながら、
独特のタンブラー仕上げで、触り心地の良い素材に
仕上げられています。

長く使っていくうちに味が出ていきますので、長く
楽しんで使っていただけると思います。

また、ライトグレーは「無彩色」と呼ばれる色で、
どんな内装のお部屋にもフィットしますので、より
長く使い続けることができるでしょう。

culumlowsofa-09.jpg

ナチュラル色のオークも美しいです。

コーデュロイ(キャメル) 生地 × ブラウンフレーム

culumlowsofa-51.jpg

コーデュロイ生地は、手に触れた時のやわらかさを求
めて、綿100%の綿糸をゆっくりと丁寧に織り上げた
ものです。

製造工程でこだわったのは、太い畝(うね)幅。

コーデュロイは、畝の太さで印象がガラリと変わりま
す。畝幅が太ければ、ゆったりとラフな印象に。
細い畝幅だとスッキリと引き締まった印象に。

20210629-13.jpg

「Re:CENO product」で使用しているコーデュロイは、
畝幅1cmの太畝を採用し、少し離れた場所から見ても
ざっくりとした温かみを感じるデザインを求めました。

独特の深みと味わいがあり、ざっくりとワークな印象
とともに、上質さも感じさせる色合いに仕上げています。

コーデュロイ生地は、長い間使っていくと、いい感じ
にクタッとした雰囲気が増してきます。

何回も触れているうちに畝の凹凸が平らになり、色合
いも少しずつ落ち着いて、周りの家具とも馴染みが
よくなってきます。

wiry-cu-blog-img6.jpg

使い始めにも増して、やわらかさ、色合いが経年で
深みを出し、さらに懐かしさの感じられる風合いに。

時間を掛けることでしか生まれないその質感は、
きっとインテリアにも新しいものでは得られない
奥行きの感じられる空間にしてくれると思います。

culumlowsofa-62.jpg

オーク材には「ミッドブラウン」と呼ばれる深みのある
ブラウン塗装をしています。

ライトブラウンと、ダークブラウンの中間的な色合い
のこのブラウンカラーは、リセノが独自に調色を研究
し、作り上げたこだわりのカラーです。

コーデュロイ(カーキ) 生地 × ブラウンフレーム

culumlowsofa-63.jpg

カーキ色のコーデュロイは、使うほどに独特の褪せ感
がでてきて、こなれ感が増していきます。

wiry-cu-blog-img5.jpg

レザーや、デニムようなイメージで、長く使うほどに
独特の色味に変化していく様をお楽しみいただけます。

こだわりを詰め込んだ「culum low sofa」
2023年7月5日より順次発売します。

culumlowsofa-15.jpg

というわけで、新作のソファーについて企画経緯と
コンセプト設計を書いてきました。

リセノプロダクト初の「コンパクトソファー」となり
ますが、その裏側には

「今の暮らしにフィットする。
 未来の暮らしにもフィットする。」

という長く使える工夫を入れ込んでいます。

小さなお部屋で、数年使うだけのソファーよりも、
たくさんの思い出を詰め込みながら、将来もずっと
使い続けられるソファー。

そんなコンセプトに共感いただけるといいなと思っています。

東京・京都・福岡店では、すでに展示していますので、
ぜひとも店舗にてご体感いただき、ダイニング選びに
加えていただければ嬉しいなと思います。

culum low sofa ローソファーシリーズ

Styling Furniture

2人掛けローソファー culum

¥ 109,600


1人掛けローソファー culum

¥ 66,600


カウチローソファー culum

¥ 118,600




View More

ライターの励みになりますので、ぜひ [ いいね! ] のクリックをお願いします。

現在までにいただいた数:9
センスのいらないインテリア
ナチュラルヴィンテージを知る
インテリアを学ぶ
インテリアを楽しむ
リセノのこと
特集
人気の連載

「Re:CENO product」の最新記事 4件

2023年5月02日(火)
Re:CENO product

北欧デザインキャビネット「silta cabinet series」の企画経緯とコンセプト設計についてお話します。

「LDKを美しくする収納」として、新たに4タイプ×3色の収納家具をリリースします。

BM 山本 86
2023年7月05日(水)
Re:CENO product

ローソファー「culum low sofa」の企画経緯とコンセプト設計についてお話します。

一人暮らしから、未来の暮らしまで考えた「ずっと使えるコンパクトソファ」を作りました。

BM 山本 9
2023年4月14日(金)
Re:CENO product

ユニットシェルフ「R.U.S 新型キャビネット3タイプ」の企画経緯とコンセプト設計についてお話します。

R.U.Sシリーズに新たに加わった「大型収納3タイプ」について紐解きます。

BM 山本 8
2023年6月08日(木)
Re:CENO product

ペーパーコードチェア「folk chair|stool|bench」の企画経緯とコンセプト設計についてお話します。

「チェア、スツール、ベンチ」の3種類を「Re:CENO product」より、新たにリリースします。

BM 山本 7

「Re:CENO product」の人気記事 4件

2021年2月11日(木)
Re:CENO product

フェザーソファ「AGRAカウチ/1.5人掛け」の企画経緯とコンセプト設計についてお話します。

AGRAシリーズに新たに仲間入りする「カウチソファ」「1.5人掛けソファ」について、利用シーンとともに紐解いていきます。

BM 山本 625
2019年8月06日(火)
Re:CENO product

「folk伸長式ダイニングテーブル」の企画経緯とコンセプト設計についてお話します。

「伸長式」「楕円形」に仕上げたオリジナルダイニングテーブルについて、設計コンセプトを紐解いていきます。

BM 山本 528
2020年2月22日(土)
Re:CENO product

フェザーソファ「AGRA」の企画経緯とコンセプト設計についてお話します。

Re:CENO productから2年半ぶりに登場する新作ソファの企画経緯とコンセプトをご紹介します。

BM 山本 369
2020年9月04日(金)
書斎の基本

ユニットシェルフ R.U.Sでつくる、「デスク」の魅力をご紹介します。

ユニットシェルフだからこそ、気軽に取り入れられる「デスク」としての魅力をご紹介します。

店舗MG 岩田 333

インテリアを学ぶ、楽しむ、好きになる。
『Re:CENO Mag』