FEATUREおすすめポイント
「ペーパーコード × オーク材」を使った
王道デザインのダイニングチェア「folk」
インテリアにおいて、重要な場所の一つであるダイニング。毎日必ず食事をするために使う場所ですから、必然的に、そこにあるチェアに触れる機会も、目にする機会も多くなります。
また、食事だけに限らず、読書やデスクワークなど、様々な生活シーンを支えてくれるアイテムです。
そんな重要な役割を果たしてくれているからこそ、長時間でも座っていられるような「使い心地」と、ずっと眺めていたくなるような「見心地」、この二つが大切なポイントになってきます。
今回、ご紹介するRe:CENOオリジナルの「ダイニングチェア folk(フォーク)」は、その二つの要素を併せ持つ、まさにダイニングの主役に相応しいアイテム。
そのスタンダードなデザインの中にある、こだわりの意匠設計、そしてシンプルな王道デザインだからこそ生まれる普遍的な美しさが、お家のダイニングシーンをより心地いいものにしてくれます。
このチェアで最も注目していただきたいのは、「背もたれ」です。
シンプルでオーソドックスな背もたれでありながら、そのゆるやかに描かれたカーブは、背中を想像以上に優しく包み込みます。
オーク無垢材を贅沢に使った背もたれは、木を曲げて作る「曲げ木」の手法で、職人の手で、1点1点丁寧に作られています。
1cmほどのしっかりとした厚みを持つこの背もたれは、椅子を引く際の手触りもよく、使い込むほどに味わいを増していきます。
本体フレームと、背もたれを留める部分には、あえて色味を深くした「木栓」を使用しています。
左右に配した「4つのぽっち」が、それです。
この「木栓」は、背もたれとフレームを接合するのに必要なネジを隠すための役割があります。
ただ、隠すだけではなく、この部分の色合いを変えることで、どこか「ボタン」の様に見えて、可愛らしい印象を与えています。
小さな工夫ですが、より長く愛せるような愛らしさを設計デザインとして与えているのです。
また、後ろの丸みもきれいにデザインしていますのでここも可愛らしく、個人的な推しポイントです。
チェアというのは、テーブルに向かって配置されるので、正面と並んで、背中を見ることが多いのです。
その点で、後ろ姿の美しさにはこだわりました。
シンプルでスタンダードなデザインは、座らない場面でも、その佇まいが美しく、空間を上質に感じさせてくれます。
例えば、ご自宅の廊下などに、そっと置いてみましょう。それだけで、空間に締まりがでます。
シンプルなデザインだからこそ、場所を選ばず置けて、ただそこにあるだけで、凛とした佇まいを感じさせてくれる。
これこそが、美しいチェアの条件だと思います。
使うほどに味わいが深まる「オーク材」。
強度もあり、長くご愛用いただけます。
このチェアの美しさのポイントのひとつは、「オーク」の無垢材によるもの。
オーク材は、木目が緻密で美しく、そのしっとりとした手触りは、長く使っていくほどに、深く深く、味わいを増していきます。
チェアは10年、20年と長く使っていくものですから、使うほどに味わいを増し、その中で愛着が増すことはとても大事な要素です。
シリーズの「伸長式ダイニングテーブル folk」も同じオーク材ですから、デザイン的な統一感を感じることができます。
オーク材のチェアは丈夫で壊れにくく、長く使えますので、ぜひお子様、また孫へと、北欧文化の様に、長く引き継ぎながら、お使いいただければと思います。
こだわりの丸みが、柔らかい印象を生みだす
「エンタシス」設計
また、樹種だけではなく、意匠設計にも工夫をしています。
脚部の形状には、北欧チェアなどに用いられることのある「エンタシス」という意匠を、採用しています。
「エンタシス」とは、一本の木を削りだす際に、両端は細く仕上げ、中央に向けて丸みを帯びる形状のことです。
この形状により、全体は細く見せながらも、しなやかな強度を得ることができ、同時に可愛らしい印象も与えてくれます。
シンプルながらも、細かなディテールにこだわった一脚なのです。
絶妙な柔らかさと、フィット感を。
「ペーパーコード」について
みなさんは、ペーパーコードのチェアに座られたことはありますか?
ペーパーコードとは、簡単に言うと「樹脂を含ませて撚った紙ひも」のことです。
ペーパーコードは、第一次世界大戦中に生産される様になり、当初は、麦などを束ねる紐として利用されていました。
椅子の座面に使われはじめたのは、1940年代頃からだそうで、従来の植物の茎や、葉を原料として作られたものよりも品質が均一なことから、椅子にも用いられる様になったそうです。
それから、約80年。今日に至るまでペーパーコードを使ったチェアは生産され続け、また、とても人気のある椅子として、長く愛され続けています。
このチェアにも採用しているペーパーコードの特徴は、座った時の独特のフィット感と、耐久性にあります。
お尻当たりが柔らかなチェアとしては、例えば座面にウレタンを仕込んだ「布製チェア」などがあります。
板座の上にウレタンを入れていることにより、柔らかな感触を得られます。
ただ、弱点としては、どうしても時間の経過とともにウレタンがへたり、底付き感が出やすいのが難点です。
最初のうちは格別に柔らかで良いのですが、使っていく中でウレタンがへたることで、柔らかさが無くなり、「落とし穴」の様に凹んでしまっているチェアをよく見かけます。
これでは、せっかく柔らかなチェアを買っても、長くは愛用できません。
安価な布製チェアを買わない様に、注意が必要です。
また「板座面」のチェアもあります。
こちらはウレタンがへたるような心配はありませんが、お尻が直接木に触れるので、座り心地は硬めです。
特に長い時間座るようなライフスタイルの場合には、疲れやすいこともあるので、どのくらいの時間を座るのかを考慮した方が良いでしょう。
そして、ペーパーコードです。
ペーパーコードはへたりがほぼ無く、絶妙にしなやかな座り心地を、長く味わえます。
北欧チェアに多く使われているため、見た目の素晴らしさに話を取られがちですが、実は、座り心地において、独特な良さがあるのです。
使うほどにお尻の形状にフィットしていきますので、どんどん快適さを感じることができるでしょう。
意外と強くて、安心です。
ペーパーコードの「お手入れと張り替え」について
また、ペーパーコードの耐久性についてもお話しておきましょう。
ペーパーコードは、つまりは「紙」ではありますが、一般的にイメージするような「紙」ではありません。
「防水・防汚加工」を施してあり、またしっかりと撚り合わせてあるので、10年以上も平気で持ちます。
よりきれいに長くご愛用いただく為のお手入れとしては、完全に水をはじく仕様ではないため、コーヒーやお醤油などの液体をこぼした時は、染み込んでしまう前に、軽く濡らした布で叩くようにして、吸い込ませて汚れを取り除きましょう。
強く擦ってしまうと染み込みの原因となるので、しない様にしてください。
また、一番のおすすめは、買った直後のひと手間。
「ユニタス テキスタイルプロテクター」を振りかけていただければ、さらに汚れが落ちやすくなり、万が一に飲み物などをこぼしてしまった場合にも安心です。
1本あれば、4脚を1年以上保護できますので、ぜひご一緒にお買い求めいただくことをおすすめします。
また、ペーパーコードは強い素材ですが、傷みが出てきた場合は、張り替えが可能です。
張り替えの際は、ご相談いただければ、有料にはなりますが、専門業者と連携し、新しいペーパーコードに張り替えをいたします。
見た目の美しい「封筒張り」を採用。
絶妙な柔らかさと、しっかりしたフィット感です。
座面は、座り心地をさらに向上させる為に「封筒張り」を採用しました。
「封筒張り」とは、座面の中央に向けて、封筒の閉じ部分のようにペーパーコードを張る仕様のことです。
中央に向けて角度が付いていきますので、より絶妙な柔らかさで、お尻にフィットしてくれます。
また、見た目的にも、鹿の子編みよりも風合いがあり、美しいのも特徴です。
これにより、より民藝のようなヴィンテージ感を感じさせる意匠に仕上がっています。
届いたその日から、ペーパーコードの「こなれ感」をより強くダイニングシーンを楽しむ事ができます。
ゆとりのある横幅50cmサイズと、
体にフィットする角度と曲線設計
もうひとつ使い心地でこだわった点として、座面幅を通常のチェアよりもかなりゆとりのある「50cm」に設計し、体の大きな男性でもゆったりと座っていただける様に配慮しました。
また、奥行きもしっかりとあるため、体の大きい男性などでも、さらにゆったりと座ることができます。
この「ゆとり」のある設計が、実は、意外と大きな座りやすさのポイントになっています。
座面も中央に向けて自然なカーブをつけることで、太もも裏が痛くなりづらい仕様にしています。
また、座面は後ろに向かって、徐々に傾斜をつけています。
これらの設計を入れることにより、より楽な姿勢を自然と作れるようになり、しっかりとした座感でいながらも、体に負担の少ない座り心地を実現しています。
シンプルな意匠ながらも、サイズ、曲線、角度を絶妙に調整することで、座り心地の良いチェアに設計しました。
ゆったりとした座面で、しなやかなペーパーコード、しなやかな曲線と、至れり尽くせりの座り心地です。
ダイニングで過ごす時間が、これまでよりも、きっと長くなることでしょう。
長く、大切にご愛用いただくために。
品質検査もしっかりと行っています。
ペーパーコードのチェアは、もしかすると、壊れやすいような印象をもたれる方も、いらっしゃるかもしれません。
そのような心配も予想されましたので、専門機関での強度試験も実施いたしました。
この試験は「体重95kgの人が5万回座る」ことを想定したもので、ご家庭での平均1日20回座ると想定して7年間の使用の後に、どの程度の問題が発生するかの試験です。
試験の結果、背もたれ、ひじ部、座面のすべてにおいて異常は発生せず、7年使った後にも問題が発生しないことが実証されました。
テストは一般的に行われる7年想定のものを行いましたが、さらに長く使用しても問題ないと考えています。
カラーは、テーブルに合わせた3色と、
差し色の「ブラック」を作りました。
カラーは、シリーズの「folkダイニングテーブル」に合わせた3色と、差し色として使える「ブラック」を作りました。
こちらは、北欧スタイリングに最適な「ナチュラルカラー」。
ホワイトオークの美しい樹色を感じることができ、ペーパーコードのチェアとして、最もベーシックなカラーです。
やわらかな印象の色味は、角のないテーブルと合わせることで、より緊張感を緩和させるやさしいダイニングに。
同じナチュラルカラーと合わせることで、より明るく爽やかな空間になります。
ヴィンテージスタイリングに最適な「ブラウンカラー」。
専用のブラウンカラーに染めたオーク材は、長年使いこんだような味わいで、深みのあるインテリアとしてお楽しみいただけます。
ダイニングに取り入れるだけで、よりリラックスできる落ち着いた印象に。
どこかいなたさを感じさせる色合いで、Re:CENOが提唱する「ナチュラルヴィンテージスタイル」に、特におすすめしたいカラーです。
北欧ヴィンテージ家具と相性の良い「ヴィンテージレッドカラー」。
北欧ヴィンテージ家具に多い「赤みのあるブラウン」を表現したカラーで、落ち着きのある北欧家具のスタイリングがお好きな方には、ぴったりのカラーです
ナチュラルやブラウンカラーと比べると、少し存在感のあるカラーですが、深みや木目の美しさが空間に、程よく溶け込みます。
テーブルと合わせればより深みが増し、ダイニングを上質な空間へと昇華してくれます。
そして、最後に「ブラックカラー」です。
ブラックカラーは、差し色としてダイニングに加えてもらうことで、全体を引き締める効果があります。
また、デザインの異なるチェアを並べるときにも、このようにブラックという共通点を持たせることで、きれいに仕上げることができます。
ブラックは「無彩色」なので、1脚だけを差し替えてもらっても、良い感じに調和します。
もちろんブラックで統一するのも、良いでしょう。
ブラックは「無彩色」のため、お部屋の色数を増やしすぎて、ごちゃごちゃした印象を与える心配もありません。
それでいて、黒色は「締まり」の要素を与えてくれますので、お部屋にきりっとしたイメージを加えられます。
4色それぞれに良さがありますので、お好みや、お持ちの家具に合わせて、お選びいただければと思います。
同じデザインの「ベンチ」と「スツール」も作りました。
同じ意匠にて、ベンチとスツールも作りました。
ベンチにしては珍しく、こちらも同じく封筒編みを採用して、民藝のような味わいに。
背もたれがない分、ダイニングに「抜け感」をもたらしてくれると同時に、フレキシブルに出入りができるというのも魅力のひとつです。
また、使わないときはテーブルの下に収めることで通路を広く確保できるので、コンパクトなダイニングでも広く使うことができます。
スツールも同じく、封筒編みを施しました。
来客時の補助椅子として、ソファー横に置いてサイドテーブルとして、玄関脇に置いて一時的な腰掛けとして。
一脚あれば様々なシーンで活躍します。
「心地」を備えた、
Re:CENOの暮らしに寄り添う家具づくり
「Good feeling design(心地のいいデザイン)」「Long life devise(長く使える工夫)」は、Re:CENO productが掲げるコンセプト。
Re:CENOの人気シリーズとなっている「NOANA」「WIRY」「R.U.S」「FAM」「AGRA」「culum」はもちろん、「folk」もこのコンセプトのもと開発されました。材質や色、生地など、細部にまで想いを込めたこれらのアイテムは、形こそ違えど常にリンクし合っています。
一つの空間にコーディネートされた時、見た目のかっこよさや統一感だけでなく、「心地」を備えたディテールや機能性をきっと感じていただけるはずです。